四国懐菓子88 (絶版です)
ISBN:9784863870970、本体価格:1,000円
日本図書コード分類:C0258(一般/新書/工学工業/その他工業)
118頁、寸法:103×182×8mm、重量131g
発刊:2018/11

四国懐菓子88 (絶版です)

【内容紹介】
四国の「昔から食べ継がれてきた懐かしいお菓子」88種の紹介をした本で、良作だと思います。
「四国懐菓子88」で検索すればHPもあり、本書に掲載されている商品が掲載されています。

【はじめに】
四国には、私たちが子供のころから食べ継いできた多くのお菓子があります。古いものは、江戸時代やそれ以前にまでさかのぼれます。また、明治・大正・昭和のお菓子の作り手が、工夫を重ねて創り上げたこだわりのお菓子もあります。これらは、作る側と食べる側が共に育んできた、四国独自のお菓子文化と言えるのではないでしょうか。
本書では、現在も多くの人々に親しまれている四国各地のお菓子を一堂に集め、四国霊場にちなんで八十八カ所形式で掲載しました。これらのお菓子が作り出してきた幸せなひと時に思いを馳せながらご覧いただければ幸いです。
掲載にあたっては、できるだけ偏りのないように、多くの方から情報をいただきながら編集しました。選定は後掲の基準に基づいて行いましたが、あくまでも私的な戯れであることをお断りしておきます。
なお、本書は趣向として、「ぶどう饅頭」に始まり「ぶどう餅」に終わるという形でまとめました。それは、本企画がぶどう饅頭(徳島・美馬市)とぶどう餅(香川・東かがわ市)という、離れた町のよく似たお菓子の地元自慢が契機となってスタートしたからです。この企画の出自にこだわった遊び心を、笑ってお許しください。
それでは、四国各地で今も食べ続けられている個性的なお菓子の数々を、どうぞお楽しみください。

「四国懐菓子88」の蒐集基準
・その地域・近傍でよく知られ、食べ継がれてきたお菓子であること
・昭和30年代には、すでに存在していたお菓子であること
・商品として買えるものであること

・本書への掲載にあたっては、上記基準を満たしたものの中から、歴史の古いもの、地域での認知度の高いものを優先し、また、できるだけ色々な地域のものを紹介できるよう、総合的に判断しました。
・昭和30年代までとした理由は、本企画のコンセプトが、「昔から食べ継がれてきた懐かしいお菓子」であることから、高度成長期前夜の昭和30年代を、ノスタルジーを込めて一つの区切りとしました。
・88の番号付けについては、蒐集数が88を超えたため、他県にまで名前の知られた知名度の高いものは「定番」と表示し、番号を振らず別格扱いとしました。できるだけ多くのお菓子を紹介するためのやりくりとご理解ください。
・お菓子が特定の店の専売である場合は、店舗情報を掲載していますが、多くの店で作られているお菓子の場合は、スペースの関係で店名のみの紹介となっています。また、すべての店を紹介できなかったことについても、ご容赦ください。

【概略目次】
〔徳島県〕21菓子、定番2菓子
〔高知県〕20菓子、定番3菓子
〔愛媛県〕26菓子、定番4菓子
〔香川県〕21菓子、定番3菓子

【著者紹介】
〔著者〕
「四国の懐かしいお菓子88」プロジェクト

【絶版に至る経緯について】
出版社としては印刷・製本を実費で行い。出版社の名義を無料で貸し、販売についてはほぼボランティアで協力させていただきました。
掲載内容については、出版社としてのチェックが認められていませんでしたので、本書の内容には一切関わっていません。
出版後しばらくして、掲載した複数店舗から出版社にクレームがありました。
ある店舗からは「勇気を出してクレームをしたが、当方の不手際を突かれ掲載の要求を飲むしかありませんでした。小さな店なので家族とは『このまま泣き寝入りするしかないないね』と話しています。」とのことでした。
多大な迷惑をおかけしていることが判明した時点で販売を停止。そこから1年間にわたり再三、内容の訂正をプロジェクトの代表者に求めましたが応じてもらえません。
理由は弁護士と相談の上、法律上は問題がない、との回答を得ている、とのこと。
出版社としては、人の役に立つ会社でありたいと思っているので、人に迷惑をかけないという最低限のマナーは守る必要があると考えます。そのため本書を絶版とすることとしました。本書に携わった多くの方々には申し訳ありませんが何卒ご了承ください。