通じる英語は空にあった! ついに見つけた英語学習法
ISBN:9784863871373、本体価格:1,500円
日本図書コード分類:C1082(教養/単行本/語学/英米語)
128頁、寸法:148.5×210×7.5mm、重量199g
発刊:2020/10

通じる英語は空にあった! ついに見つけた英語学習法

【はじめに】
 皆さんはご存知でしょうか。航空の世界では英語がコミュニケーションの手段として使われており、安全な運航のための情報伝達は常に英語で行われているということを。そのため、飛行機は「英語で飛んでいる」と言っても過言ではないのです。しかしながら、それがどのような英語なのか、ほとんど知られていません。
 私たちは学校教育を通じて英語についての知識を身に付けてきました。その知識も実際のコミュニケーションで活かされなければこれほどもったいないものはありません。それでは、コミュニケーション能力を高めるためにどうしたらいいでしょうか?それは実際にコミュニケーションを行うことです。つまり、なにより積極的に話そうとする姿勢が必要なのです。
 英語でコミュニケーションする際には、いくつかの要点があります。本書ではパイロットと管制官の間の英語を使ったコミュニケーション(空の英語)を紹介します。きっと学校で習った英語とのちがいから、通じる英語がどのようなものかがわかると思います。
 「空の英語」は、意味を通じさせる上で最小限のコミュニケーション・スタイルと言ってもよいものです。「空の英語」と私たちの知っている英語とは別物のように思えますが、実際の具体例を通して、共通するコミュニケーションの方法や技術を学び取っていただけるはずです。
 第1章では「空の英語」について紹介し、第2章では空の英語を活かした「新しい視点からの学習法」を、そして第3章ではその学習を「生活の中で活かすアイデア」を提案しています。
 本書を通して通じる英語のノウハウを身につけ、英語でのコミュニケーションを大いに楽しんでいただきたいと思います。

【目次】
第1章 飛行機は英語で飛んでいる
1.空の英語はスマート!
2.聞きまちがいを防ぐ
(1)アルファベットの言い方
(2)空の英語の返事
(3)無線ならではの言い方
(4)安心・安全チェックシステム
(5)プロだってまちがえることはある!
3.はやく情報を伝える
(1)こんなに省略してもいい!
(2)主語がなくてもいい!
(3)シンプル表現で状態を伝える
(4)危ない! ニアミスどうする?
4.正確に伝える
(1)数字は最重要情報
(2)命令文はクリア!
5.人間的なコミュニケーション
(1)あいさつ
(2)ときおり顔を出す主語
6.フライトを追ってみる
第2章 空の英語に学ぶ
1.キーワードで伝える
(1)意味の伝達を重視する
(2)キーワード表現を使う
(3)キーワード表現にする
2.前置詞を活用する
(1)前置詞は状態を表す
(2)前置詞を使った表現
(3)前置詞はこんなに便利!
3.語いをコントロールする
(1)品詞に強くなる
(2)現在分詞・過去分詞は形容詞
(3)分詞はこんなに便利!
4.日本語からのテイクオフ
(1)直訳では無理なことがある
(2)日本語特有の表現を言い換える
(3)日本語特有の表現を英語に訳すドリル
5.リード・バックからリード・アラウドへ
(1)音読をくり返す
(2)正しいアクセント
(3)子音の発音を強く
(4)連音
第3章 空の英語を活かす
1.自分で訓練する
(1)自己表現
(2)日本の紹介
2.やさしい英語を使いこなす
(1)基本的な動詞
(2)be動詞+前置詞
3.チェック・システム
(1)安全確認
(2)確認と連絡
4.ニアミスなカタカナ語
5.3レターコードの活用

【著者紹介】
〔著者〕
塩田 寛幸
〔イラスト〕
田中 崇